「こだわり」を持つことは良い仕事をするうえで大事なことだと思っています。
仕事で良くない結果を出しても「ま、いっか」と言って妥協をしていたら、仕事の質も能力も下がってしまいます。
ただし、こだわりが多すぎても良くないと思います。
結果に関係ない、仕事の仕方などにこだわりをたくさん持っていると、仕事のスピードや質に影響しますし、他の職員も仕事をし辛くなってしまいます。
こだわるところが多すぎると、自由が生まれませんし、本当に大事なことはなんなのかが見えにくくなってしまいます。
こだわるポイントを絞ることをお勧めします。
本当に本当に大事な、芯の部分にこだわり、それ以外はあえてこだわりを捨てるのです。
では、こだわるべき芯とはなにか?
これに関しては、人それぞれいろいろな考えがあるでしょう。
私もそれでいいと思います。こだわる芯を持つのであれば、芯のみにこだわるのであれば、それで良いと思います。
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人は嫌いな人の意見に耳を傾けません。嫌いな人の意見に対しては、条件反射的に反発してしまいます。
でも、嫌いな人の意見にも、取り入れるべき素晴らしい意見もあります。
こだわるべき芯にのみ集中していたら、嫌いな人の意見にも耳を傾けやすくなると思います。
例えば、「顧客の利益」を芯にして仕事をするとします。
例え嫌いな人からの意見でも、顧客の利益にこだわり、集中していたら、良い意見は採り入れやすくなります。
もしも芯がなく、自分の気分によって仕事をしていたら、嫌いな人の意見に対して条件反射的に反発をしてしまいます。
また、「顧客の利益」を芯にして仕事に取り組もうとしている人は、自分の好き嫌いによって仕事をしようとはしないでしょう。
苦手な人でも、建設的な関係を築こうと努力します。そのほうが、顧客の利益を実現しやすいですから。良好で建設的な関係を築くほうが、仕事をしやすくなり、顧客の利益を実現しやすいですから。
自分の気分で人を嫌いになったりせず、人への愛情を持とうという意志を持つのだと思います。
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人はストレスやプレッシャーがかかったときに、弱くなってしまうことがあります。
混乱し、不安になり、なにをするべきかわからず茫然としてしまうこともあります。
そんなとき、自分が立ち返るべき芯をもっていると、再起しやすくなります。
なんのために、だれのために、頑張るのか。なにを頑張るのか。
普段から芯を大事にしていると、ストレスがかかった場面でも再起して、よいパフォーマンスを出しやすくなるのだと思います。